過去ログ - 「朝倉涼子って言います。宜しくお願いします」凄い美人がそこにいた。
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2014/11/15(土) 03:06:00.48 ID:Ap802UBv0
三人の中で唯一の男子生徒から挨拶を始めた。
彼はモデルでも勤まりそうな容姿であり、ジャケット姿も様になっていた。
「古泉一樹と言います。どうかお見知りおきを」
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2014/11/15(土) 03:06:26.36 ID:Ap802UBv0
次に名乗った少女は、白いブラウスを着た小柄で巨乳な少女だった。
「朝比奈みくるって言います」
少女はそう名乗ると小動物を彷彿とさせる雰囲気で頭を下げた。
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2014/11/15(土) 03:07:58.87 ID:Ap802UBv0
俺が長門の魅力に打ちのめされ、呆然と立ち尽くしていると、
「こんな場所じゃなんだから喫茶店に行くわよ」
などと涼宮が言いだし、腕を俺の腕に絡ませて引っ張り出した。
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2014/11/15(土) 03:08:33.53 ID:Ap802UBv0
喫茶店に着くなり、涼宮が「二つのグループに分けて探査するわよ」と提案を始めた。
「あたしとジョン、それと古泉くん達三人のグループでいいわよね?」
涼宮はそのままの勢いでグループを決めた。
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2014/11/15(土) 03:09:07.22 ID:Ap802UBv0
「なによ!あんた文句でもあるの」
「文句しかないな。男女が休日に二人で街を散策する。それではまるでデートではないか!」
「それがどうしたのよ」
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2014/11/15(土) 03:10:00.78 ID:Ap802UBv0
「くじ」
長門が突然に口を挟んだ。
俺の顔をじーっと見つめながら続ける。
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2014/11/15(土) 03:10:46.57 ID:Ap802UBv0
爪楊枝を使ったクジの結果、俺と朝比奈さん、長門他二名の組に分かれてしまった。
爪楊枝を親の仇でも見るような目で睨んでいた涼宮は、
「いい?あたしのグループには有希も居るんだし、例え古泉くんが居たとしてもデートじゃないのよ。解ってよね」
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2014/11/15(土) 03:11:38.85 ID:Ap802UBv0
長門達と別れた俺と朝比奈さんは川のせせらぎを聞きながら、遊歩道を歩いている。
朝比奈さんはためらいがちに俺と並び、なにかの拍子に肩が触れ合ったりすると慌てて離れる。
何も無理に並んで歩かなくてもと思いつつ考えた。
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2014/11/15(土) 03:12:40.43 ID:Ap802UBv0
俺にはハニーが居るのにさっきは不覚にも長門に心を奪われてしまった。
非常に情けない浮気心を戒めて、こんなのではハニーに釣りあえないと深く反省した。
俺の心が自己嫌悪で満たされていると朝比奈さんが声をかけてきた。
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2014/11/15(土) 03:15:00.74 ID:Ap802UBv0
俺は衝撃を受けるとともに、朝比奈さんが思い詰めたような表情で俺を見つめていることに気が付いた。
彼女は決然と
「お話したいことがあります」
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2014/11/15(土) 03:15:38.75 ID:Ap802UBv0
「お断りします」
「えっ!?」
「喫茶店での俺はどうかしてたんです。たとえクジでも男女が二人で歩くことが好きな人に対する言い訳なんかになるはずがないですよね」
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