61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/14(金) 20:51:47.91 ID:KTQuXUMDo
まほ『曲射だ。弾丸が大きく放物線軌道を描く射撃だ。あなたが知らないはずないだろう』
カル『もちろん知っていますけど、それは射撃の話…』
まほ『みほは今、曲射の弾道を計算してるんだ』
カル『それは、まさか…』
まほ『その“まさか”だ。あそこで蹴ったボールが空中で放物線を描きゴールするのを狙っている』
カル『それは……それは超長距離シュートということになります。そんなものが可能でしょうか』
まほ『もうパスを細かく繋いで相手ゴールまで行く時間はない。得点する方法はこれ以外にない』
カル『でもあの位置から、フィールドプレーヤー全員の頭上を越えるシュートなんて』
まほ『あなたはさっきこう言った。“スーパープレーが出ない限り得点は難しい”』
カル『では今からその、スーパープレーが…』
まほ『それに、撃つのは砲弾ではなくボールだ。単なる曲射にはならない』
カル『そんな。ますます、まほさんの言っていることが…』
まほ『単なる曲射以上のことが可能なんだ。キックの技術で軌道を変化させることもできるんだ』
カル『あっ。御覧ください、ゴールキーパーの磯辺選手が…』
まほ『みほの狙いに気付いたな。腰をぐっと落とした』
カル『いつでも跳躍可能な構え。まるでPKのときの姿勢です』
まほ『これはもはや事実上のPK、みほとキーパーの一騎討ちだ。磯辺選手は状況を分かっている』
カル『この試合に関わる全員がみほ選手を見つめています』
カル『グラウンドが異様な雰囲気に包まれてきました』
カル『おそらくこれが、この試合で最後のプレー』
カル『何人かの選手がみほ選手の意図に気付いた様子』
カル『気付いた中には紅組の選手もいる。今、その選手たちがみほ選手に向かって走り出した!』
カル『この超長距離シュートを撃たせてしまったら、紅組は勝利を逃す可能性がある』
カル『何としてもみほ選手を潰し、シュートを阻止するつもりです!』
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