過去ログ - アナスタシア「可憐なる魔獣」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 22:48:17.70 ID:d3mCSe/Co

アーニャちゃんと二人で茄子さんの手をぎゅっと握って。
目を瞑って、頭の中にグリフォンを思い浮かべて。

 「グリフォン……」

アーニャちゃんの呟きが、白い息に乗って空へ溶けていきます。
陽も沈んで、街もすっかり暗くなって。
私たちに手を握られた茄子さんはしばらく、むむむと眉間にしわを寄せていました。


 「――あっちです」


茄子さんが、南の方を一直線に指差しました。

 「女神の選択、か」
 (勘、ですか?)

 「ごめんね。でもそうですね、勘です」

 「行ってみましょう。プロデューサーが茄子を信じるなら、私たちも茄子を、信じます」

 「ありがとう、アーニャちゃん♪」


せめて、寒い思いはしていませんように。


そう願いながら、三人で南へ向かって歩き出しました。


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