過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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102: ◆takaJZRsBc[saga]
2014/12/04(木) 21:17:05.29 ID:DhYRkuRP0

― 化学室 PM5:22 ―


折角三階にいたので、KAZUYAは四階に上がり各部屋を見回っていく。

特に、劇薬が置かれている化学室に入り鍵に異常がないかを入念にチェックした。


「お、K先生じゃねえか」

「葉隠か。珍しいな。こんな所で何をしている?」

「べ、別に怪しいことは何もしてねえぞ! ただこの部屋の機械とかで高そうなのはどれかと思ってな」

「…………」


売る気満々だ、コイツ。


「そうだ! 先生なら知ってんだろ? どれが一番持ち運びやすくて金になるんだ?」

「……高い装置には当然防犯システムが搭載されているから、盗めばすぐに足が付くぞ」

「ぬ、盗むだぁ?! 失礼なこと言うなって! ちょっと借りるだけだべ!」

「相手の許可を取らず勝手に持って行った挙げ句売り飛ばすのを、お前の中では借りると言うのか?」

「おう! 後でちゃんと返すからな!」


唖然とする。厭味のつもりで言ったのに、どうやらこの男は本気で悪いことだと
思っていないらしい。その真っ直ぐな全く淀んでいない澄んだ瞳にKAZUYAは恐怖すら感じた。


「何でそんなに金が必要なんだ。まさかお前、借金でもしているのではあるまいな?」

「ギクッ! い、いや……そんなことは、その……ちょっとだけだべ」


図星かよ……。とKAZUYAは内心で頭を抱えていた。




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