過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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301: ◆takaJZRsBc[saga]
2015/01/18(日) 01:27:39.78 ID:Sj8OZbgW0

「な……?! 何してんのよ、あんた?!」

「君がこうして欲しいと言ったのだが」

「は、離しなさいよ! 臭いでしょ?! 腐川菌が移っても知らないわよ?!」

「今は臭くないぞ。仮に臭くても俺がすることは変わらないがな」

「あんた、何でそこまで……!!」

「俺は君達の先生だ。辛い時はいつだって励ますし、困っていれば助ける。
 一人一人が俺にとって大切な生徒だし、腐川も勿論大切だ!」

「……!」


KAZUYAの力強い両腕が腐川の背中を包み込み、そこからじんわりとぬくもりが伝わってきた。


(温かい……妄想とは違う、本物の温かさ……これが人のぬくもりなのね……)

「な、なによ……格好つけちゃって……図体がでかいと態度もでかいわよね……!」

「仕切り屋でリーダーぶってて、いつも偉そうなこと言ってる割りには
 空回りして事件は止められなくて、でも絶対に諦めなくて……」


……KAZUYAのぬくもりが、少しずつ腐川の心の中の氷を溶かしていく。


「帝都大首席の医者だか何だか知らないけど、仕事にプライド持ってて、馬鹿みたいに
 走り回って……自分のせいじゃないのに、問題が起きるたびに生徒なんかに頭下げて……うぅっ」

「…………」

「馬鹿みたいにがむしゃらで……馬鹿みたいに優しくて……馬鹿みたいに、馬鹿みたいに……!!」


ボロボロと目から液体が溢れてくる。それは彼女を包み込むKAZUYAと同じように温かかった。




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