過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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37: ◆takaJZRsBc[saga]
2014/11/19(水) 22:13:41.27 ID:5dg6en/g0

K(……本当に変わったな)


前とは別の意味で周りを振り回す石丸を見つめてKAZUYAは感慨にふけっていた。遊びと言う言葉は、
今までの石丸とは対極の位置にあった。まず学生の本分は勤勉さであり、遊びは勉強の合間の息抜きか
或いは仲間と親睦を深める特別なイベントにのみ許される存在だった。その石丸が自分から仲間を
遊びに誘っているのである。それは超高校級の風紀委員としては有り得ない光景だった。


K(自分に架けていたハードルが下がったから他人に前程口うるさくしなくなった。
  リーダーや風紀委員としてではなく、ちゃんと自分の主張が出来るようになった)


石丸は、少しずつ普通の高校生に近付いている。

KAZUYAから見ればそれは大きな進歩だ。しかし、ふと……もし希望ヶ峰の教員が
この光景を見たら、あまり良い顔をしないだろうなとKAZUYAは思った。


K(普通に近付くと言うことは――希望ヶ峰の望む才能とは外れるということだ。だが)


そんなもの知るかと心の中で切って捨てる。


K(才能なんていくらあっても、生徒が幸福になれないのなら何の意味もない。
  ……人は皆幸福になる権利があるのだ。俺達大人は選択肢を用意するだけでいい)

K(それが俺の教員方針だ。教育者としてはまだまだ駆け出しかもしれんがな)


結局のところ、相変わらずKAZUYAは医師と教師の間でどっちつかずのままだった。
だが、どちらであろうとここにいる限り生徒を守る保護者であることに変わりはない。

今回の件を通じてKAZUYAは心に決めたことがある。それはただ彼等を生きて脱出させるのではなく、
彼等を真っ当な大人に育てて幸福にすること。それがKAZUYAの新たな行動指針となった。


石丸「もう少しですね!」ルンルン♪

K(楽しそうだな)モグモグ

不二咲「あ、そうだぁ。先生、あのね……」

K「ん?」




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