過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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475: ◆takaJZRsBc[saga]
2015/03/15(日) 23:08:44.12 ID:ylR7oE+80

「とにかく、今はまだ動けない。不二咲とアルターエゴの性能を調整し、十分と判断したら二階の
 隠し部屋から学園のシステムや外の状況を探らせる。その情報を踏まえて新たに作戦を練りたい」

「……今はドクターの意見を優先します。でも、私がもっと
 良い案を思いついたら、その時は動かせてもらうわ」

「すまない」

「謝らないで頂戴。悪いと思っていないのに謝るのは大人の悪い癖よ。
 ……そういえば。もう一つ聞きたいことがあるのですが」

「何だ?」

「――私に何か隠し事をしていないかしら?」


一瞬、KAZUYAの心臓が跳ね上がった。その後も早鐘のように打っているのを自覚する。
彼女は探偵だ。如何にKAZUYAが取り繕ってもその僅かな表情の変化をきっと見抜いているだろう。


「……している」

「随分はっきり言うのね……」


呆れと驚きが半々といった表情で、彼女はKAZUYAを見つめた。


「言わなくてもきっとバレるからな。だったら正直に言うまでだ。別に
 君に対してだけじゃない。俺はみんなに言えない情報をいくつか持っている」

「…………」

「ただ、今まで嘘ばかりついてきた俺だがこれだけは信じて欲しい。みんなにとって有益な
 情報はちゃんと包み隠さず公開している。俺が言わないのは、言う必要がないからだ」

「相手がそれを知りたいと望んでいても?」

「こんな状況だからな。一つのミスが命取りになりかねん。だから、混乱したり疑心の元に
 なるようなことは言わん。どうしても知りたいなら、脱出してからゆっくり話そう」

「……その情報の中に、父のこともあるのかしら」




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