過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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675: ◆takaJZRsBc[saga]
2015/05/19(火) 22:03:52.78 ID:PZa+1bm70

珍しく興奮気味に話すセレスとは対照的に、KAZUYAは冷めていた。それはもう、冷蔵庫に
入れたコーヒー並に冷めていた。子供の遊びに付き合うには彼は大人過ぎたのだ。


「拒否権はありません。先生にはわたくしのナイトになって貰いますから」

「……付き合い切れん。帰る」


立ち上がろうとしたKAZUYAの手をセレスが掴む。そのまま彼女は間髪入れず真横に詰めてきた。


「安広?」

「……わたくし、怖いんですの」


セレスは見たこともない弱々しい表情でKAZUYAを見上げる。
その意外さに、思わずKAZUYAは立ち上がりそびれてしまった。


「また動機が配られて、今度こそ死人が出てしまうのではないかと、恐ろしいのです」

「…………」


KAZUYAは男である。それも一般的な男よりもずっと男らしかった。
故に、女のこのような表情にはやはり弱いのである。


「出すものか。俺が絶対に防いでみせる!」

「ですが、既に三回も事件は起こってしまっていますわ。モノクマは
 人間の心理を読むことに長けている気がします。きっと今回も……」

「霧切か舞園あたりに聞いているだろう? 今日の夜時間に男子は男子、女子は女子で
 一箇所に集まり互いに見張り合うことになった。だから事件など起こしようがない」

「そう、ですわね……」


セレスはKAZUYAの手をギュッと掴む。その手は日焼けしてゴツゴツしているKAZUYAの
大きな手とは違い、小さくて白く繊細だった。少しだけ、握り返してやる。




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