過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
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689: ◆takaJZRsBc[saga]
2015/05/31(日) 02:05:18.25 ID:iCwha6G60

「……だから、私は自ら希望ヶ峰に自分の実績を売り込んでこの学園に入学した」

「何のために? 探偵は目立ってはいけないのだろう?」

「――父に絶縁を言い渡すためです」

「…………」

「まあ、会う前にこんな事態に巻き込まれてそれどころではなくなってしまったのだけれど」

(霧切は気付いているのだろうか……)


本当に顔も見たくない程嫌悪しているのなら、探偵の矜持を捨てわざわざ自分を売り込んでまで
希望ヶ峰になど来るはずもない。そもそも、そんな面倒なことをしなくても電話一本すれば仁は呼び出しに
応じるはずだ。彼が娘に強い未練を持っているのは、付き合いの浅いKAZUYAにもわかる程なのだから。

第一、一度入学してしまえば折角絶縁を言い渡したのに最低三年間は顔を会わすことになる。


(……聡明な彼女がそれに気付かなかったとは思えないが)


気付かなかったのではなく、気付かない振りをしているのだろう。つまり霧切の本心は……


(――これ以上は野暮と言うものだ。彼女が自分で気付くべきだろう)

「疲れていたが、君と話せて良かった。そろそろ見回りに戻らなければならん」

「力になれたのなら何よりだわ。いつでも話しに来てください」

「ああ、君と話すのは楽しい。また話そう」


霧切と別れた。彼女と少し親しくなれたようだ。

……彼女が心を開いてくれるのもそう遠くない、とKAZUYAはぼんやり感じていた。




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