過去ログ - ゾンビ娘「なんのために生まれて、何をして逝きるのか」
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1
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◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:06:26.30 ID:TdaO0p7Xo
<浴室>
バシャァァァアアアア
ゾンビ娘(わたしの一日は、大抵朝の禊から始まる)ゴシゴシ
ゾンビ娘(前日に川から汲んでおいた水で、身体の表面に付着した腐敗物を専用の容器に流し落とす)ゴシゴシ
ゾンビ娘(別に、川の中に入って身体を洗ったりしても大した問題はないそうだが、魔導士様いわく)ゴシゴシ
ゾンビ娘(『その方がエコになる。そうした方が自然に優しい』ということらしい)ゴシゴシ
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2
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:07:30.49 ID:TdaO0p7Xo
バシャァァアアアア
ゾンビ娘(わたしは毎朝のこの時間が嫌いだ)ゴシゴシ
ゾンビ娘(だってたまに、身体の一部が洗う拍子にポロリと落っこちて、自分が死者だと嫌でも実感させられるから)ゴシゴシ
以下略
3
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:08:47.50 ID:TdaO0p7Xo
バシャァァァアアア
ゾンビ娘(魔導士様特製の、何が入ってるのかよくわからない液体を、注射針で喉元にブスリ)
ゾンビ娘(こうすることで、ゾンビとしての品格ある理性と、生者にも負けない肉体の鮮度を保つことができる……らしい)
以下略
4
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:10:08.40 ID:TdaO0p7Xo
チャプン
ゾンビ娘「ふぃー……」プカプカ
ゾンビ娘(それが終わると、朝ごはんの支度をして、前日に言いつけられていた時間の通り魔導士様を起こす)
以下略
5
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:10:53.80 ID:TdaO0p7Xo
ガラガラガラ
魔導士「おい。ゾンビ娘」
ゾンビ娘「なんでしょう?」
以下略
6
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:14:40.38 ID:TdaO0p7Xo
ガラガラガラガラ ピシャ!
ゾンビ娘(わざわざ、お風呂の戸を開けて、言うことだったんだろうか?)
ゾンビ娘(……途中中断が入ったし、もう一回、復習し直した方がいいのかな?)
以下略
7
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:28:05.63 ID:TdaO0p7Xo
<翌日>
魔導士「ゾンビ娘。出かけるぞ」
以下略
8
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:32:08.36 ID:TdaO0p7Xo
魔導士「これは重要な頼み事だ、と私に知らせるための誠意ってやつだよ」
魔導士「まあもっとはっきり言ってしまえば、妖精便では、私がすぐに仕事にとりかからない可能性が高いと考えたんだろう」
魔導士「なんでも近々、王都から偉い貴族が直々にあの街を視察しに来るくらしい」
以下略
9
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:35:10.35 ID:TdaO0p7Xo
<森>
ゾンビ娘「しっかし、酷い空気だなぁ……」スタスタ
魔導士「あー、この空気、お前にもわかるのか?」スタスタ
以下略
10
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:36:54.75 ID:TdaO0p7Xo
<森奥>
魔導士「よし、止まれ。ここらでいい」
以下略
11
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:38:00.05 ID:TdaO0p7Xo
魔導士「ということで待とう」
ゾンビ娘「待つ?」
魔導士「ああ、数時間だか一日だか二日だか知らんが、相手から顔見せしてくれるのを気長にな」
以下略
12
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:39:20.02 ID:TdaO0p7Xo
<森奥 数時間後>
ガサガサ ズズズ…
以下略
13
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:40:59.62 ID:TdaO0p7Xo
?「変わりない? ふん、変わらぬものなどないわ。ゆっくりであれ、急ぎ足であれ、みな変わってゆく」
以下略
14
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:43:28.83 ID:TdaO0p7Xo
魔導士「しかし、ですね。あの街の住人はあなたたちとの共生を必要としているのです」
魔導士「とてもそんなことをするとは……」
以下略
15
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:46:21.94 ID:TdaO0p7Xo
?「ああ、間違いない」
?「ご丁寧にも森の中で、また来る旨を仲間内で話しておったからな。この耳で聞いて知っている」
以下略
16
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 00:50:53.60 ID:TdaO0p7Xo
?「ああ」
?「だが、わかっておろうな?」
以下略
17
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 01:03:36.84 ID:TdaO0p7Xo
<聖域>
ゾンビ娘「あー……。ここら辺なら、キノコさんに話を聞かれなくて済むんでしたっけ?」
以下略
18
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 01:12:01.93 ID:TdaO0p7Xo
魔導士「あー、酷いっちゃ酷い……が、仕方のない面もあるよ」
魔導士「彼らも彼らで、自分の誇りを保つのに、環境の変化についていくのに、必死なんだ」
魔導士「その昔、人間は彼らの助けを借りて、彼らに知恵を教わって、敬いながら生きていた」
以下略
19
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 01:15:07.20 ID:TdaO0p7Xo
ゾンビ娘「はー、色々大変なんですねぇー」
ゾンビ娘「わたしと魔導士様のお気楽さとは大違いです」
魔導士「私の経験上、大抵みんな、何かしら背負ってるものだよ」
以下略
20
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 01:15:51.57 ID:TdaO0p7Xo
魔岩「」ドーン!
以下略
21
:
◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/11/16(日) 01:24:15.72 ID:TdaO0p7Xo
ゾンビ娘「え? あれ、持って帰るんですか? 無茶苦茶目立ちません?」
魔導士「目立つに決まってる」
魔導士「だからこそ、人手がいる」
以下略
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