過去ログ - 「眠り姫 the sleeping be@uty」 -SS速報VIP

過去ログ - 「眠り姫 the sleeping be@uty」

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51: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:06:47.28 ID:EPorRZWH0

数か月の月日が流れる。

既に季節は春を過ぎ、夏を迎えていた。
皆での生活も慣れてきて、共に笑い合う生活が、これからも続く――そんな日の授業終わりに。

以下略

52: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:07:30.80 ID:EPorRZWH0

「――でも、残念ね。私は選ばれても、あまり嬉しくは無いわ」

　その言葉は、伊織を激昂させるには十分すぎる発言だった。

以下略

53: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:08:35.41 ID:EPorRZWH0

　千早の視線と、真の視線が合った。

喉から空気を取り込んだ千早と、脚部と指先に神通力をまとわせた真が、同時に動いた。

以下略

54: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:10:08.81 ID:EPorRZWH0

高槻やよいは、律子の部屋に向かいながら、先ほどの伊織と千早、そして真のやり取りを思い出していた。

「――皆を笑顔にする為のアイドルなのに、何で、何で傷つけ合うんだろう」

以下略

55: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:13:17.34 ID:EPorRZWH0

765プロダクションには、旧校舎と呼ばれる場所があった事は、誰もが知っている。
今や桜の木しかない草原の下に、かつて星井美希と呼ばれる少女が眠っている事も、皆が逸話として知っている。

「それで、どうなったの？」

以下略

56: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:21:45.18 ID:EPorRZWH0

桜の木に背中を預け、物寂し気な表情をしている少女がいる。如月千早だ。

「元気、無いね。千早ちゃん」
「死んでいる貴女に言われるほどではないわ」

以下略

57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/17(月) 01:23:53.46 ID:OnsQ3eC30
虹色のドラマパートとは違うのね

58: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:29:20.65 ID:EPorRZWH0

　第三章

千早は春香の手に引かれながら、寮の奥の奥――千早が一度も見たことが無い奥の方まで行く。
　するとそこに一つの、螺旋階段がある事を初めて知った。

以下略

59: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:31:34.99 ID:EPorRZWH0

　螺旋階段を全て降り切り、今度は長い廊下が続いた。レンガ積みにより作られた長い廊下を歩きながら、春香の言葉は続く。

「星井美希は、一人の女の子だった。座学が嫌いで、アイドルなんか興味は無かったけど、自分に出来るならやってみようかな、と。
　――そういうだけの、怠惰な子だったけど、そこで一人の男性に出会った」

以下略

60: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/11/17(月) 01:34:57.43 ID:EPorRZWH0

『眠り姫となる女』に記述してあった通り。二人は恋愛関係の縺れにより仲違いを起し――

「それから美希の暴走が始まった。

以下略

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