過去ログ - 【咲ーSaki-】照「多治比さんを滅茶苦茶にしたい」
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18: ◆jBL8Qe1.Ns[saga]
2014/11/17(月) 10:03:13.64 ID:x9XcNeje0

歪んだ欲望を抱えた姉妹は、勝利によって相手を泣かせることが出来るインターハイという機会でその欲望を解放した。
類まれな力を持った彼女達が、むき出しの欲望の赴くままに対戦相手を蹂躙する。

あるものは誓いを断ち切られ、あるものは頂への道を閉ざされ、あるものは歪んだ欲望を力ある彼女らに託し、あるものは純粋に姉妹の勝利を称えた。

団体戦と個人戦、いずれもこの姉妹が中心となって物語が進んでいく。

第71回全国高等学校麻雀選手権大会、その最後を締めくくるのは、個人戦決勝。


それは必然。

それは運命。

それは、彼女たちの意志。


頂点に手をかけるところまで来た妹を泣かせたい姉。
頂点として多くのものを背負う姉を泣かせたい妹。


歪んだ欲望の赴くままにすべての相手を喰らいつくした彼女たちは、互いを最後の獲物として認識し、喰らいあった。


お互い以外、何も目に入らない。
誰も彼女たちを止められない。
それが荒川憩であろうと、辻垣内智葉であろうと、彼女たちの眼中にはなく、彼女たちの勝負に手出しは出来ない。
ただ、嵐のような暴食の宴が終わるまで、安全牌を切り続けることしか出来なかった。
半荘数回を終えれば、どちらかが喰われ、その泣き顔を勝者に捧げることになる。


同卓したものにとっては永遠とも思われた勝負は、実際には一時間ほどで決着した。


勝敗を分けたのは、どちらがより飢えていたか、だろうか。
一度も姉の泣き顔を見たことがない妹と、歪んだ欲望に駆られて事あるごとに妹を泣かせてきた姉。
『泣かせたい』という思いの強さは、比較にならなかった。



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