過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」
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651: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/12/13(土) 22:13:15.95 ID:L3lGtwxmO
結局、穏乃の荷造りを一から京太郎が手伝うことになった。

女子の荷物を男子が漁るのはどうなんだと京太郎は思ったが、こんなことをさせるのも京太郎が相手だからである。

恥じらいがない訳ではないが――穏乃にとって京太郎は、もう殆ど家族同然の相手だ。小さい頃は一緒に風呂に入ったこともある。


「はぁ……何でこんなに筋トレ道具が入ってんだ」

「あはは……おつかれー」


疲労の色が見られるが、気は楽になったようだ。

さっき見た時よりも、京太郎の顔はスッキリしている。


「……ん、じゃあ帰るわ。ありがとな」

「また明日ね」


手伝ってくれたお礼にいくつか菓子を手渡して、穏乃は京太郎を見送った。

その背中が曲がり角の向こうに消えるまで、穏乃はブンブンと手を振り続け――


「羨ましいなぁ……」


手を下げると同時に、溢れた呟き。

無意識で溢れたその感情に気が付くまで、後少し。


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