過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」
1- 20
876: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/12/30(火) 12:33:14.00 ID:fdDHBz2IO
「俺、成香さんが彼女で本当に良かったって思うよ」

「えっ」


どきりと、成香の心臓が跳ねた。

不意打ちで放たれた言葉は、成香の胸をときめかせるには十分過ぎる程の威力を持っていた。


「も、もう。なんですかいきなり……」

「いやさ、昨日テレビでヤンデレ? とかいうの見たんだけど……好き過ぎておかしくなっちゃうらしくて」

「ふむふむ」


相手への恋心で狂う。

それくらいなら、まだ成香も共感できる。

頷いて、京太郎に話の続きを促す。


「血とか髪の毛とか弁当に入れたりするんだって。汚いよなって」

「えっ」


どきりと、さっきとは違う意味で成香の心臓が跳ねた。


「血とか髪の毛とか、流石に汚いし……好きな相手にそんなモン食わせるなよっていうかさ」

「あ、あははは……」

「成香さんならそんなこと絶対しないだろうし」


そう言いながら、パクパクと京太郎が口に運ぶ成香特製チキンライス弁当。

程良く京太郎好みに味付けされたソレ。

成香曰く、美味しさは京太郎への愛情とのことだが――


「あ……」

「ん?」

「た、卵の殻とか入っちゃってますね!!」


そう叫ぶなり、京太郎から弁当を取り上げてしまう。

卵の殻程度なら避けて食えば問題ないのだか、成香は譲ろうとしない。


「……す、好きな人にこんなモノ……食べさせられません……」


やっぱり成香が恋人で良かった、と京太郎は思った。


【美味しさの秘訣】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/233.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice