過去ログ - もしもプラチナスターライブシーズン2でPがエターナルハーモニーばかり構っていたら
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:31:30.89 ID:YW2lEbZco
 どっしりとした落ち着きのある語気。私のことを真剣に考えてくれている声色。心臓を貫かれたような衝撃が走った。

 私の名を呼ぶ声に、たまらず脚が止まった。ファンの人が私を呼ぶそれとは比べ物にならないほど心に染み渡った。

 「おまえは、これまで弟や家族の前ですら、人に甘えるなんてことをしてこなかっただろう」

 「姉として、母を支える子として、気丈に振る舞ってきたはずだ」

 「おまえは私に似て少し意地っ張りなところがあるようだから、それはおそらく今後もそうなるはずだ」

志保 「……はい」

 奥歯を噛み締めながら、どうにかそれだけを絞り出した。それでも鼻の奥がツンと痛痒さを訴えてくる。

 今日ここで会ってから、何十分と会話をしたわけではない。にも関わらず私のこれまでを見抜いてくれた。

 それが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。今までの辛さを全部抱えてくれたようにすら感じた。

 「どうだ。今日のことを家族に話す前に、しばらく私を独占してみないか」

志保 「……?」

 提案の意図が掴めず、表情を伺おうと身体の向きを変えた。

 その、視界の先。

 「家族の前で甘えるのは苦手だろう。今なら誰も見ていない。思う存分、甘えるといい」

 両手を広げた父親が、私を迎え入れようとしてくれていた。

志保 「―――おとうさん……っ!」



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