過去ログ - 石造りシューティングスター
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13: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/20(木) 05:36:13.23 ID:SGK+dpDH0

陽が落ちて三十分ほど経った頃、俺は寒さに震えていた。田舎の夜ってこんなに寒かったっけ。いや、そもそも俺は夜に外に出ることがほとんどなかったんだ。

何かカイロでも買っておけばよかった。そんな後悔をしながら窓穴から星空を見上げていると、鉄の軋む音と、靴音が耳に入ってきた。

振り向くと、おねえさんがハシゴに手をかけて、ハシゴ用の穴から顔を出していた。

「寒くないの? そんな恰好で」

「滅茶苦茶寒いです」

「だと思ったから、ほれ」

投げて寄越されたのは少し毛羽立った毛布だった。礼を言い、俺はそれにくるまる。長い間仕舞っていたのか、防虫剤の匂いがした。



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