過去ログ - 摩耶「あたしが手にする『自由』」提督「俺が与える『自由』」
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304: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:29:23.92 ID:Ln9jyuNy0

 泡を吹いて戦艦ル級は倒れた。すでに事切れた戦艦ル級だが、摩耶は容赦無く砲弾を撃ち込んだ。爆発と肉を打つ轟音。火と煙に混じって、大量の血と肉が飛び散った。

 生々しい温かなものを次々被りながら、摩耶は口を吊り上げた。これで後3匹——。血走った眼球がギョロリと動き、次の標的を定めようと動く。

以下略



305: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:31:13.96 ID:Ln9jyuNy0

 姿が見えなくなっていた深海棲艦、チェシャ猫である。薄っすらと白んだ視界の中でも、その狂気じみた深海棲艦の異様さは目立った。雷撃をかわした摩耶を、珍しい昆虫でも観察するように見ている。

摩耶(あのクソが雷撃を——)

以下略



306: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:33:06.78 ID:Ln9jyuNy0

摩耶「おい」

 その一言は、有無を言わさぬ迫力に満ちていた。

以下略



307: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:35:23.13 ID:Ln9jyuNy0





以下略



308: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:36:16.13 ID:Ln9jyuNy0
投下終了。


309: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/17(火) 02:43:44.96 ID:4xUG2glQ0
 
 摩耶の咆哮が、開戦の狼煙となった。

 蒼龍は弓を構えながら、狂気を瞳に宿して突撃する摩耶を恐ろしげに見ていた。時折摩耶は、何かに取り憑かれたように戦い出すことがある。初めて見た時はトラウマになりかけたほどだが、出撃を重ね何度か目にするうちに慣れたつもりだった。だが、今回は違う。

以下略



310: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/17(火) 02:46:09.57 ID:4xUG2glQ0

 摩耶が憤慨している理由は分かる。仲間を倒されて怒りを感じないはずがない。それは蒼龍も同様であり、腸が煮えくり返る思いを敵に対して抱いていた。だが、理性を失ってしまうほどに憎悪を感じているわけではないのだ。

 戦争では誰かが傷つき、誰かが死ぬ。

以下略



311: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/17(火) 02:47:15.66 ID:4xUG2glQ0

蒼龍「艦載機発艦! 大物を狙っていくわよ!」

 己を存分に鼓舞した蒼龍は、矢を放った。弾かれた弦が空気を切り、甲高い音が耳朶を打つ。聞き慣れたその音は、熱くなった蒼龍の気持ちをさらに昂らせた。

以下略



312: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/20(金) 01:40:18.49 ID:/jFv2HVR0

 蒼龍はもう一本矢を放った。艦戦を十数機。半減したチェシャ猫の艦載機群へと突撃させる。チェシャ猫側の艦戦も突出し、蒼龍の艦載機を迎撃した。

 激突し、機銃のけたたましい音が空に響いた。

以下略



313: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/20(金) 01:41:59.60 ID:/jFv2HVR0

重巡elite「アアアッ!」

 動きを止めていた敵重巡が、今更になって動き出した。恐怖と狼狽で赤い瞳が濁りきり、追い詰められた獣のように連装砲を放ってきた。狙いは蒼龍だが、粗雑としか言いようがない射撃に当たるほど彼女は鈍間ではなかった。余裕で回避し、チェシャ猫の討伐に行っていた艦載機を敵重巡へと向かわせる。

以下略



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