過去ログ - 摩耶「あたしが手にする『自由』」提督「俺が与える『自由』」
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305: ◆vkHTV4M25U[sage saga]
2015/02/14(土) 14:31:13.96 ID:Ln9jyuNy0

 姿が見えなくなっていた深海棲艦、チェシャ猫である。薄っすらと白んだ視界の中でも、その狂気じみた深海棲艦の異様さは目立った。雷撃をかわした摩耶を、珍しい昆虫でも観察するように見ている。

摩耶(あのクソが雷撃を——)

 摩耶は舌打ちした。

 ふと、チェシャ猫より後ろに目がいく。やや離れた位置で誰かが倒れていた。それが誰なのか気付いて、摩耶は目を見開いた。

 鈴谷だった。遠目からでも、酷いダメージを負っているのが分かる。自分の戦いに集中しきっていた摩耶は、鈴谷が戦艦と交戦していたことくらいしか知らない。さらに離れた位置に戦艦が倒れているから、おそらく勝ったのだろう。勝って共倒れにでもなったか、あるいは……。

 あるいは、チェシャ猫にやられたか。

蒼龍「鈴谷……瑞鳳……」

 近くにいた蒼龍も気がついたようで、絶句していた。

 瑞鳳も——。

 蒼龍の声で、倒れている瑞鳳に気付いた。こちらも手酷くやられている。服が破け、剥き出しになった肌が痛々しい紫色に変色して、見るに耐えないほどだった。

 2人が、やられた。



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