過去ログ - 勇者の娘「お父様の仇を討ちます」
1- 20
15: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/21(金) 22:10:37.51 ID:kJl2AN3m0
囚われの身の現状、あの侮蔑の視線と言葉が今の私に対する正当な扱いだ。
しかし心まで折れたら負け。あんなものに押しつぶされないよう、心を厳重に武装する。

私は今まで、勇者となる運命を何となく受け入れていた。
だけれど今は今までとは違う。もう私しかいない。私が折れたら代わりはいない。


強く決意する。私は勇者となり、必ず魔王を討ち取ってみせる――


暗黒騎士「…意外と大胆なのだな」

令嬢「ちょっとこちらへ来て」

暗黒騎士「?」

無防備に近づいてきた暗黒騎士に、手を張り上げ…

――バチイイィィン

暗黒騎士「!?」

令嬢「仮にも勇者の夫が侮辱されてへらへら笑いなんて、私は許しませんよ」

私はそう言うと踵を返し、彼を置いて行った。

暗黒騎士「…あまり下手なことはするなよ」

置き去りにされた彼は動揺することなく、そう呟いた。
魔王を討つまで下手なことをするな、そう言いたいのだろう。わざわざ彼に忠告されなくても、わかっている。だけど彼が味方面をして忠告してきたことに反発を覚える。


私は、貴方のことも信用していない。


私は無視して突き進む。
言葉ではなく、態度で示したつもりだ。それが彼に伝わったかは、不明。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
151Res/126.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice