過去ログ - 勇者の娘「お父様の仇を討ちます」
↓ 1- 覧 板 20
6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/20(木) 21:27:12.83 ID:cSJEM5KH0
暗黒騎士「面白い奴だな。何を許せって?」
令嬢「お忘れなら、忘れたままでいて下さい」
暗黒騎士はまた可笑しそうに吹き出す。しかし冷静を装う反面、私は焦っていた。これで自害もできなくなった。しかしこのまま彼に組み敷かれるというのは、どうしても受け入れがたい。
暗黒騎士「おい」
令嬢「!」
暗黒騎士が振り返り、私は壁に追い詰められた。逃げ場はない。
令嬢「デリカシーの欠片も感じませんね」
暗黒騎士「残念ながら俺は育ちが悪くてな」
令嬢「それで?これからどうする気…?」
高圧的な態度は精一杯の抵抗。それで状況が覆せるわけじゃないが、怯えを見せるよりはずっとマシ。
暗黒騎士「肝が座っているな。流石は勇者の末裔か」
暗黒騎士は顔をゆっくり近づけてきた。
あぁ駄目だ。やはり決心がつかない。せめて最後の抵抗で、思い切り蹴り上げてやろうか。
恐怖でガッチガチの私に気づいているのかどうか、暗黒騎士は小さく呟いた。
暗黒騎士「協力しろ――魔王を討つ」
令嬢「―――――!?」
予想外の言葉に、私は何も反応できずにいた。
151Res/126.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。