過去ログ - 男「いらっしゃいませー」
1- 20
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/16(火) 20:42:05.39 ID:ziOKdWfr0
男「……」

青年「旦那、もう来てたんすか」

男「お前こそ、いつもより早いじゃないか」

青年「俺だけじゃないっすよ」スウゥゥ

青年「わーっ!!」

女「ひう!?」ビクゥ

男「何で隠れてんだよ……」

女「な、なんか緊張してきちゃって……」

男「別に、いつも通りにすれば良い。何も特別な事をする必要は無い」

男「……いつも通りの味で認めてもらわないと、意味が無い」

女「!」

青年「そーゆー事。分かったらいつもの元気を出してくれ」

女「……うん、そうだね!!」

女「よーっし、今日も頑張りますよーっ!!」オー

男「よっしゃー」

青年「っし、取り掛かりますか」

男「……いずれ、この蛸と大根の炊き合わせはお前に継がせる予定だ」

青年「え!?」

男「まず、ぶつ切りにした蛸の滑りを塩で取る」

男「そして、大根で蛸を叩く。これがポイントだ」ペチペチ

青年「え、そんな」

男「別に今すぐ覚えろって訳じゃない。やり方だけ見てな」

男「鍋に大根、水、生姜を入れて沸騰させる」

男「沸騰したら出汁・醤油・酒を足して、落し蓋をしてじっくり煮込む」

男「これだけ」

青年「……なるほど」

男「さーて、他の料理の準備もすんぞ!」

青年「うっす」

ザアアアアァァァァアアァァ……

女(ひどい雨……大丈夫かな)

令嬢「失礼します」カランカラーン

男「うおっ、びっくりした」

令嬢「今日はお詫びをしにきました。おそらく私のせいで、何か面倒事が起きましたよね?」

男「あー、まー起きたっちゃ起きたけど……全然大丈夫ですよ。むしろ機会を頂いて感謝したいです」

令嬢「いえ、それでも私の気がすみません。何かお手伝い出来るような事はありませんか?」

男「これからもこの店を贔屓にしていただければ、それだけで十分ですよ」

令嬢「……ありがとうございます、こんな身勝手な私を」

男「――!!」バッ

コツ コツ コツ

カランカラーン……


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
62Res/64.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice