4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/24(月) 20:19:47.28 ID:TJxmg7UW0
【今日のおすすめ クリームシチューセット(パンはサービスでお付けします)】
男「やっとピーク終わったな」
青年「あー、疲れた……」ハァ
ザアァァァァァ……
女「……雨、強くなってきましたね」
青年「やった、もうこの雨なら客も来ないっすね」
男「はは、こやつめ」グッ
青年「おっと、暴力は良く無いっすよ」サッ
カランカラーン
女「いらっしゃいませー!」
巨漢「一名だ」
女「かしこまりました! 席へご案内します!」
青年「あの人、すげぇでかいっすね」
男「雰囲気が違う……ただ者じゃねぇな」
巨漢「クリームシチューセットを一つ」
女「はいっ! クリームシチューセット一人前でーす!」
男「あいよ!」
青年「旦那、分かってるっすね。木の器とスプーンとは」
男「クリームシチューは何か木の器がしっくり来るよな。何でだろ」
青年「パン焼けたっすよ」
男「よし、上がったぞー!」
女「おまたせしました、クリームシチューセットです!」
巨漢「いただきます」
巨漢「……ふむ、舌に染み入る優しい味だ……」
巨漢「カブはとろとろに煮えていて、鶏肉は柔らかく、ホウレン草も良い味を出している」
巨漢「こんな寒い日にぴったりの一品だな」
男「どうも、気に入ってくれて何よりです」
巨漢「故郷を思い出すよ」
男「お客さん、仕事は何をしておられるんですか?」
巨漢「敬語は止めてくれ……もう必要無い。私は元軍人だ」
男「!」
巨漢「主人は、家族は居るかい?」
男「居るが、……昔、勘当を受けてね。もうずっと会ってない」
巨漢「そうか……家族は良いものだ。いつか和解出来るといいな」
巨漢「旨かった。また食べに来る」スッ
男「……おう」
女「ありがとうございました! またお越しくださいませー!」
青年「旦那、あの人」
男「ああ、家族を亡くしたんだろうな……」
青年(……そーいや、旦那の昔話って聞いた事なかったな)
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