過去ログ - 御坂「――――私は私、よね」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/23(日) 00:04:59.01 ID:XacTLzx30
美琴が曲がり角に差し掛かると、吹いていた風はぴたりと止まってしまった。
廊下の左右にはいくつものドアがあった。一番近くのドアを開けてみる。
錆付いた真鍮のノブを回し、中へ入る。

「……鏡、か」

目の前に薄汚れた鏡があった。
酷く狭い部屋だった。人間が二人も入ればそれで限界だろう。
鏡に映る自分を見つめる。常盤台中学の制服に身を包み、なんら変わりのない自分の顔がある。

「私は私、よね」

御坂美琴がそこにいる。
それを確かめた美琴は部屋から出ようと再びドアノブを回す。

「……あれ」

ノブが回らない。ドアが開かない。
不思議に思った美琴はふと背後を振り向いた。
鏡には文字が刻まれていた。

『I have question.』

「奇遇ね。私も同じよ」

再度ノブを回す。錆付いたドアは嫌な音をたてながらゆっくりと開いた。
他の部屋も調べてみる。しかしどこもおかしかった。


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