過去ログ - 御坂「――――私は私、よね」
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/27(木) 00:05:05.39 ID:6pDyQ85i0
『自分は、自分が認識していた自分ではない。これは認識の問題ではなくただの真実よ。だって、自分がいたでしょう?』

『それでも自分は自分を紛れもなく自分であると確定していた。その自己認識が崩壊した時、自分は――あれの場合は、出口のない迷宮を彷徨うことになる』

『つまり逆に言えば――――分かるわよね? それを示すものが二つほどあったはずよ』

『面白いことに気付いた人もいたようだけど――――それでは50点。ねえ、本当にそれだけ?』

『そして。色々なものがあったでしょう。ええ、確かに中には特に意味のないものもあったはずよ』

『でもほとんどはたった一つを告げていた、意味していたんじゃないかしら?』

『分かるはずもないものもあれば、とても明快なものもあったはず』

『因果律、って言葉があるわよね? 結果があれば必ずそれに先立つ原因があるっていう』

『そういうところも、あったはず』

『ああ――――長話が過ぎたわ。まあ、わざとこねくり回して、小難しくして、長ったらしくしているんだけど』

『やろうと思えば数行で伝えられるだろうし。分からせるつもりがないのね、基本的に。中には分かる人もいるのかもしれないけれど』

『もしも分かった人がいるのなら、是非聞かせてもらいたいわね』


『ともあれ。だから、さ。……「認識」っていうのは大事なことなの』


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