過去ログ - 汝らの手で彼らの運命を定めよ
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977: ◆tel8TNh/6ZEx[saga]
2014/12/06(土) 01:09:23.46 ID:jTTR9wvMo





時間帯は夜遅く。
桜も帰り、藤村先生も帰ったあと、私と士郎は計ったかのような同じタイミングで、庭にある道場へ向かう。

窓から月明かりが差してるとは言え、視界が利きづらい。先ずは電灯を付けて、そして竹刀を互いに構える。

私は一般に知られている、五行の構えの内の八相、脇構えをその場その場で使い分けて行く。
士郎は護りが巧い方なので、長引くのを避けて修行中は専ら八相を使う。

で、士郎の構えだが…。


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 ..../三三三三三三≧x  |            `¨ ー  ,_     ` ー-. ,


一刀だとか構えだとか以前の話で、何故か二刀流を好む。
好むのは良いのだが、攻めがやや御座なりになってる節があるので、此方としては一刀にして貰いたい。

まぁ良いかと思い、道場の床の樹木の目を踏み締める。分かり易く、攻めやすい様にと、私はいつもこうしている。
そして、敢えて木材を軋ませる音を上げて…

           \___人__人__人__人__人__人__人__人___/
           ≫ はああああああああ!!!!  ≪
           /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒   \

馬鹿正直に釣られた士郎の脳天目掛けて、大きく前へ出て踏み込み、竹刀を振り下ろす。

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    /ー'  ヽ、     ハ                           ィiヽ                  ,.
    .ヽ、   r'     ノ   !                      lト、 _ -==ヘ一_/::::::::.\           ,.、‐'"
     r‐'    ̄ヽ/ ̄   !                    _l::::::\:::::::::::::`:::::iK:::::::::..`、      ,.、‐'"
    /  =  ゙   ハ   __ノ                     /.::!::::::::::::\..:::::::::::`Y-ゞ:::::::::::::: 、rッ'"
    ヽ  = ゙ / !  `ヽ-―、                _ ィ::::ヾ::::: ::::::::::ヽ:::: ::::::::;!:ヽ:ヘ;;:::::::::::〉
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    ヽ-‐ヘ ヽr'_/  | |                / オ  |/、jヽ:\Vi:::;/〈:::::::::::::.,'::::::::Y::::::::::i        ―――踏み込みが足りない!
        ヽ.j.    | |             ! ! {     ,.Yヽ   _)::::::i:::::l|:::::|ヽ:::::i: ヽ_:::::\
             | l               |i ! ト r< ‐ 、 {   !/:〉::::::i:N,'(.::::k::.!:  `ヽ:::)
            ,ノ l             y ヽ.{z ' ´ .r<‐\ _/i: ::l::::::}丿∧ヘヽ_ ,.、 、:/‐ ' 7
            `¨ー         _,.、⊥<ヽ,. r '7 /´ r´/::::l'゙i|.:/ヽ/ |:::/:::〉-‐ '〈:  ̄´
                         ,rゝ ハヘ ト、 i \ {  ! rくヽ _〃  ,. -‐ '   ト 、
                    ,r‐' ´`Y、ヽヽ┴'トヽ` 、 ヽ _/-‐干、{  /         , `ヽ 、
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                      ` ' `ト、/  〃  /'´ '´      ,.r'´`ン`ア
                        ` '`ト、L_  ,!        ,.∠_ /´ r'
     __                    ` '亠弌     ,.r'´/  i!  /
     ゝ ̄\                         rぐ`≠´7` ´` ̄´`¬ト,

勿論、アドバイスも斬心も忘れない。剣道に欠かさない発声だが、私はしない。格上相手ならしないこともないのだが…。
そして、振り返った所には倒れ込み掛けるのを耐える義弟の姿。最初は気絶したのだから、進歩はしたほうだろう。


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