過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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10: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:35:40.80 ID:084IZWFd0

「こちら監視塔。デッキに船員達が出て来ました、どうぞ」

 船長は双眼鏡を覗いた。
 漁船の船尾、そこに搭載されたコンテナの周りで船員達が作業を始めた。
 証拠隠滅を図っているのだろうか?そう船長は考えた。
 だがコンテナが解体されて姿を現したのは、旧ソ連製の対空機関砲――ZU-23-2だった。その重厚な砲身を目にした瞬間、船長達の表情が凍りついた。
 さらに機関砲は旋回すると、その照準をちくごへと向ける。

『抵抗はやめなさい!攻撃すれば、我々は応戦する!』

 船長は拡声器で叫んだ。
 だが次の瞬間、機関砲が連射された。
 高速で発射される大口径弾。
 それらはいとも容易くちくごの船体を撃ち抜いた。ブリッジも被弾し、まき散らされた破片に船員達はなぎ倒される。
 立ちのぼる硝煙、噴き出した鮮血、呻き声…辺りは地獄と化した。

「こちら、ちくご!こちらちくご!当該船舶より攻撃を受けた!これより正当防衛射撃を開始する!」

 船長がマイクに向かって叫んだ。船首のバルカン砲が回転、モーターのような音を響かせながら応射を開始する。

「射撃管制室へ、機関砲を狙え!危害射撃になっても構わん!」
「船長!デッキで動きが…!」

 デッキで白煙が噴き上がった。そして黒い飛翔体が空へと撃ち出される。

「なっ…!」

 船長は目を剥いた。
 その直後、飛翔体が突入してブリッジは火炎に包まれた。



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