過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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20: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:52:15.25 ID:084IZWFd0

「誘導ミサイルよ!回避して!」

 五十鈴は、はっと顔を上げた。
 男の背後でバックブラストが噴き上がる。2人は高速で逃れようとした。
 だが発射されたミサイルは、カーブを描きながら追尾、五十鈴の背後に衝突する。
 弾頭が起爆し、噴き上がった火炎に彼女は包まれた。
 男はそれを確認すると、発射筒を放り捨ててブリッジへ逃げ込んだ。

「大丈夫?!」

 長良は叫んだ。
 五十鈴の艤装は煤けて、焦げた髪が跳ねている。だが大きく手を振ると、無事をアピールしてみせた。

「げほっ、げほっ…。大丈夫よ。意外と威力ないのね…拍子抜けだわ」

 五十鈴は咳きこみながら軽口を叩く。長良は胸を撫で下ろし、小さく笑みを浮かべた。

「そうよ。ミサイルなんか…私達には効かないわ!主砲は撃てる?!」
「えぇ。今度こそは当てるわ!」

 五十鈴は片手で主砲を構えた。漁船の動きを主砲で追いながら、その姿を照準器に捉えつづける。
 そして発射から命中までのタイムラグ、漁船の軌道を見越すと、船尾よりやや前に照準を修正した。

「放てっ!」

 主砲が炸裂すると、轟音を響かせる。
 砲弾は正確に船尾を貫いた。その外壁が吹き飛ばされると黒煙、船尾から伸びていた白い航跡が途絶える。

「エンジンを破壊したわ!足が止まった!」
「了解よ!――長良よりあかいしへ、不審船を停止させました。ただちに船へ特殊部隊を送り込んで下さい」



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