過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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36: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:03:30.25 ID:084IZWFd0

「…私も知らなかったわ」
「えぇ。五十鈴だって知らなかった…でも、こんなの許されないわよね?」
「だけど、それを取り締まるのが海保と警察の仕事よ。私達には――」
「分かってるわよっ…」

 五十鈴は拳で膝を叩いた。そして声を震わせながら呟いた。

「…でも、見て見ぬフリをしていいの?私達が影響しているのに…」

 麻薬密輸や人身売買が盛んになった背景には、艦娘の活躍が大きく影響していた。
 彼女達が戦い、海を平和にしたが故に、少女達が海を渡って、この日本に連れて来られるようになったのだ。
 そしてなにより"日本という社会"がそれを求めている――それが五十鈴にとって、ショックだった。

「…五十鈴は、この日本を護りたいのに…。そのために戦ってたのに…」

 長良は震えるその肩を優しく抱いた。すると五十鈴も落ち付いたのか、力を抜いて大きく溜息を漏らした。

「…五十鈴たちが護る日本って、なんなのかしら…」

 長良もその怒り、悲しみは良く分かっていた。
 だが"社会"には様々な側面がある。
 光があれば影も存在するのだ。
 五十鈴もそのことは分かっているつもりだろう。だからこそ受け入れはせずとも、疑問は持って欲しくはなかった。



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