過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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7: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:31:01.36 ID:084IZWFd0
「ん、大丈夫ね…」

 五十鈴は、その"平和な海の息吹"に笑みを浮かべた。
 やがて見えてきた船影はフェリーだった。"海の英雄"を一目見ようと、デッキには大勢の人々が溢れている。
 彼らは眼下の小さな2人に、歓声をあげて手を振った。長良と五十鈴も、速度を落すと笑顔で手を振り返す。

「この辺りも平和になったよねー」

 長良はしみじみとした声で言った。その言葉に五十鈴も頷く。

「えぇ。ちょっと前までは…船の通れるような場所じゃなかったのに」

 かつては至るところに深海棲艦が出没していた。航路は寸断され、日本は海上輸送を断たれて危機に瀕していた。
 通常兵器では彼らを倒せなかった。その攻撃が効かなかったのだ。
 しかし艦娘の登場で状況は変わった。遥かに強力な艤装を纏える彼女たちによって、深海棲艦は外洋へと駆逐され、船が自由に行き交えるようになった。
 艦娘は困窮していた日本を救い、そして国民を耐乏生活から解放した。故に彼女たちは"英雄"として尊敬されているのだった。
 2人は足を止め、去りゆくフェリーを眺める。"日本と海を護っている"――その誇らしさに胸はいっぱいだった。




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