過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:30:24.29 ID:QGKEYDT0O
 「ちょっと、キョン」

 授業中、後ろから背中をシャーペンで突かれる。
 誰だか確認するまでもなく、俺の後ろの席は奴の定位置となっている訳で。俺は教師が黒板に向かっているのを確認しつつ、首だけ横向けて返事をした。

 「なんだよ」
 「アンタ、いつもに増してぼんやりなんじゃない?もしかして…昨日あたしが帰ってからなんかあったの?」

 ハルヒめ…オソロシク鋭い奴だ。
 俺がぼんやりする理由など、例えば家庭内問題とか再来週からのテスト対策とか、単に腹が減ってるだけとか予測できる事情は無限にあるというのに、特に理由もなく第六感で昨日部活中に何かあったと思うあたりが既にカンが良いの域を超越している。
 人の心の内を見透かそうとしてくるような大きな瞳に内心戦きつつ、「風邪引いたみたいでだるいんだ」と適当に答えた。
 体調がよくないのは本当だしな。
 朝からちょっと熱っぽい。身体もあちこち痛いし、何よりあられもないところが痛んで椅子に座っているのが辛い。くそ。
 忌々しい笑顔が脳裏に浮かんで思わず眉をしかめると、相当具合が悪いのかと勘違いしたハルヒが、今日は直帰して休息を取るようにと言い出した。
 まあ、渡りに舟とはこの事だな。
 部室に顔を出せば必ず古泉と顔を合わせなきゃならない。
 SOS団にいる限り、つまりはハルヒが後ろにくっついて俺の首根っこを捕まえている限りいつまでも避け続けられるものでもないが、昨日の今日ではどんな態度をとってしまうか自分でも自信がない。とりあえず今は余計なことを考えず眠りたい気分だ。
 俺は団長命令を有り難く拝命することにした。


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