過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:38:29.52 ID:QGKEYDT0O
改札を出て雨のそぼ降る駅前のロータリーを見回すと、バス降車場所があるアーケードの軒下で雑踏を避けるようにして、いなくてもいいのに奴は待っていた。
まだ11時10分前だ。
2分でも遅れたらなんだかんだと理由をつけて帰ってやる、と思っていただけに残念というか、腹立たしいというか、肩透かしを喰らった気分で俺は心中舌打ちをした。
ハルヒの手前時間厳守なのではなく、元から几帳面な性格ってことか。
重い足取りで歩み寄ると、十メートルほどの地点で古泉がこちらに気付いた。
笑顔を作るな気色悪い。
「来て頂けたんですね」
お前が脅したんだろ。
半眼になって睨み付けると、そんな俺の精一杯の攻撃など蚊に刺されたほどにも痛くありませんとでも言うかのように、軽やかに肩をすくめてみせる。
「僕はどちらを選ぶのもあなたの自由だと申し上げたかと思いますが」
うわ、切実に殴りたい。
「……どういうつもりかは知らんが、映画を見るだけだぞ。見たらすぐ帰るからな」
「ええ、わかってます」
嬉しそうに言うな。畜生。
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