過去ログ - 【咲-saki-ss】加治木ゆみ「開けずの扉」
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(SSL)
[sage saga]
2014/11/24(月) 21:26:50.74 ID:CCn7M9KF0
不愉快な騒音の最中に、聴こえる筈もない声が聞こえるなんて、別におかしくない。空耳という奴だろう。
だが。
すっかりその場はお開きとなった。
蒲原「仕方ないな。また今度にするか」
明らかに私の様子が変だと、蒲原は察したのだろう。
私はすまないと、何故か謝ってしまった。私は、三人に無用な心配を掛けたのだ。
睦月も妹尾も、そんな私の姿を見て、先輩が気にするようなことではありませんよ、と笑っていた。そもそも、こんなこと遊びじゃないですか、と。蒲原も笑って言った。
蒲原「扉を開けるのは、また今度にしよう。もう遅いし、早く帰ろう」
ワハハ。と笑ってはいるが、蒲原も私の様子が気がかりなのか、何度も体調は大丈夫かと、聞いて来た。私は、本当に大丈夫だと返した。
もう、月があんなに高くまで昇っていたのだ。
虫の音も奏で始めた。
外には、涼しい風が吹いている。
私達は部室を後にする。戸締まりをし、鍵を職員室へと返し、四人でぞろぞろと歩いて帰宅する。扉の話はしなかった。別にそう、取り決めた訳ではないけれど、暗黙の了解というやつか、みんなその話には触れようとしなかった。
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