過去ログ - 【咲-saki-ss】加治木ゆみ「開けずの扉」
1- 20
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/11/24(月) 21:31:38.50 ID:CCn7M9KF0
 でも。

 秋のことなら、そんな昔ではない。

 しかし、昔のことなのだ。

 しかもそれは逆さまだった。

 何故逆さまなのだ––––。

 止めよう。

 記憶なんて、そんなものなのだ。

 想い出は、浮かんでは消える幻。嘘と真の綯い交ぜ。真実ではないと、そう決まっている。

「先輩。何を考え込んでいるっすか––––」

 桃子の声がする。耳元で鈴を転がしているようだ。その音は、薄く薄く霞んで行くようだと思った。まるで遠くから呼んでいるかのように––––。

ゆみ「すまない。本当に何でもないんだ」

「嘘だ」

 私は一瞬、鼓動が高鳴ったとした。

「開けずの扉。先輩これがきになっていたのでしょ?」

 と、桃子は言う。続けて、



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
27Res/25.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice