過去ログ - 利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」
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990:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[sage saga]
2015/09/17(木) 15:48:35.78 ID:0EZ9LAzno
大淀「!! 提督、緊急連絡が入りました。周辺に設置してあった灯台の一つが敵の砲撃により破壊されたとの事です」

提督「やはり長くは保たないか。戦線より下がった艦娘に照明弾を撃たせるとしよう。本当は吊光投弾が良いのだが、制空権が劣勢の状況では使えん」

大淀「はい、そうしましょう。撤退した中で射撃精度が一番高い五十鈴さんと名取さんに任せてよろしいですか?」

提督「いや、天龍と龍田に任せよう。早々に撤退してしまって悔しがっているはずだ。二人ならば射撃精度も充分にあるし、連携も取りやすいだろう」

大淀「分かりました。──妖精さん、船着場で待機している天龍さんと龍田さんに指示書を送ってもらって良いですか?」スッ

妖精「はーい。分かったなのー」テテテ

提督「……しかし、戦局が動かんな」

大淀「そうですね……。ですが、あの突いて下さいと言わんばかりの隙を提督は罠だと仰いましたけど、どういう事なのですか?」

提督「これだけ大規模な作戦を展開している奴が、こんなミスをする訳がない。仮にミスをしていたとしても、ここまで気付かないとなると不自然だ。何を考えているのかは分からんが、もしかしたら潜水艦部隊が待ち構えているかもしれんぞ」

提督「あの隙を狙うという前提ならば相当な数の艦娘を動員せねばならん。本当に待ち構えているとしたら、こちらの戦力が半分以上沈んでしまう事になる。そんな事を私はさせたくない。ついでにその時はこちらの敗北が決定される」

大淀「なるほど……。確かにそうなってしまうと背筋が凍ってしまいます。──それともう一つ、気になった事があるのですが」

提督「何かあったか」

大淀「……交戦している敵なのですが、何かおかしくありませんか?」

提督「おかしい?」

大淀「はい。確かに私達は提督の手で育てられた実力のある軍集団です。ですが、それを考慮しても少し上手くいき過ぎているような気がして……」

提督「……………………」

大淀「提督、これは私の杞憂なのでしょうか」

提督「……いや、大淀の言う通りだ。確かにこれは少しおかしい。下田鎮守府は悪名を聞くとはいえ、随時補給の出来る鎮守府での戦闘で早々に陥落する程だ。他の鎮守府も抑えるので手一杯。なのに、どうしてこの鎮守府だけ反攻できそうな状況になっている」

大淀「……提督、これはあまり考えたくないのですが」

提督「悪い予感は的中するものだ、大淀。……今戦っている深海棲艦の大群は陽動と考えて良いだろう。その遥か後ろに本丸が控えているかもしれん。あの隙はもしかすると、それが本当の目的かもな」

大淀「という事は、わざと戦線を後退させていって艦娘を引き寄せ、鎮守府の守りが手薄になった所を叩いてくる可能性があると」

提督「そうだ。もし奴らが退いていった場合、その方向とは逆から奇襲が来るはずだ」

大淀「ただ、そうとしてもやっぱりおかしい部分があります。それだけの物量があるのであれば、どうして一気に攻め込まないのでしょうか。その方が確実にこの鎮守府を落とせるはずです」


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