過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-18
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◆G2e7.dr63M
[saga sage]
2014/11/27(木) 05:51:31.68 ID:MT1x9lxkO
ボクはベッドサイドまで近付いて傍に置いてあった椅子に腰を下ろし布団の上から優しく撫でつつ尋ねてみる事にした。
狛枝「具合はどう?」
小泉「……」
それでも真昼は何か答えるわけでもなくだからと言ってボクを拒否するわけでもなく、全くの無反応だった。
せめてもう一度何か一言でも喋ってくれれば良かったんだけど……。
そう思い、ボクはめげずに彼女の様子を窺いながら言葉をかけ続けてみる事にした。
狛枝「熱は下がっているんだよね? でも、まだ怠いのかな」
小泉「……」
狛枝「西園寺さんとは話したの? 彼女も昨日必死でキミの事を探してとても心配していたんだからね」
小泉「……」
狛枝「病み上がりの体であまり無理はして欲しくないから辛いのなら今日一日くらいずっと横になっていても構わないと思うけど……修学旅行もあと少ししか日数がないんだ。元気になったキミとまた何処かへ遊びに行きたいよ」
小泉「……」
狛枝「……」
狛枝「だからお願いだよ。……少しでいいからボクの方を見て欲しい」
狛枝「それすらも……ダメなのかな……」
小泉「……」
狛枝「……」
小泉「……」
小泉「……今更」
狛枝「!」
小泉「今更アタシを気遣って、どうするつもりなの?」
小泉「昨日はウサミにアタシを拘束させてこんな場所に隔離しておいてさ。……ま、今は誰の姿も見たくなかったから好都合だったんだけど」
小泉「それなのに突然押しかけてきて蜜柑ちゃんはあんな事言うし……蜜柑ちゃんもアンタも、この後に及んでアタシを結局どうしたいわけ? どうして欲しいの?」
小泉「蜜柑ちゃんはあんな事言ってたけどさ……結局あの子、自棄になってるだけなんじゃないの?」
小泉「……もう、お腹に赤ちゃんがいないから。アタシにわざと傷付けさせて責任転嫁しようとしているだけなんじゃないの?」
狛枝「!」
狛枝「……もう、知ってたんだね……」
小泉「さっき蜜柑ちゃん自身が教えてくれたのよ」
小泉「もう私のお腹には私の希望はありませんよ、これで満足ですか? それでもまだ足りないのなら……ってね。それから先は蜜柑ちゃんが話した事が起こっただけだけど」
狛枝「……」
小泉「……それで、何? アンタは何しにきたの?」
小泉「……さっきのメスはまだアンタが持ってるんだったよね。じゃあ、今度はアンタの方が優しい言葉で騙しながら昨日の報復に来たってところなのかしら」
小泉「……別に抵抗なんてしないからどうしてくれたっていいよ。する気力もないし……もう、どうだっていいし」
小泉「優しくされようが酷くされようが何も感じないもの……それで気が済んだら今度こそ本当に出てって」
小泉「……」
そして真昼はまた黙ってしまい、一ミリもそこから動こうとする気配は無かった……。
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