9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 02:41:51.82 ID:a4v2ARuR0
「ただいま……」
誰が居るわけでもない家になってからも、必ずただいま、と言うのはそこに優の位牌があるからだ。
どんなに忙しい時でも、毎朝と毎晩の蝋燭と線香だけは忘れずにあげている。その位しか、もう私があの子にしてあげる事は出来ないのだから。
「……さて、晩御飯ね」
たまの金曜日くらい、自炊せずにコンビニ弁当だけで済ませても良いだろう。既に温められている弁当を食べ終わり、コップを洗おうと洗い場に持っていくときに、ふと先日の事を思い出した。
『もし何かお困りの事があればいつでもどうぞ』
テーブルの上に置きっぱなしにしていたメニュー表を見て、私は暫く考え込んだ。
こんな、得体のしれないサービスを利用するなんて事はあってはならないと思う一方で、純粋な興味もわいてきた。
「……」
『はい、便利屋BLUE BIRDです』
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