79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/28(金) 05:00:40.89 ID:qDSEUpvP0
「本読んだ?」
長門有希の暗闇色をした目が俺を射抜いていた。
本。というと、いつぞや俺に貸した異様に厚いハードカバーのことか?
「そう」
「いや、まだだけど……返した方がいいか?」
「返さなくていい」
長門のセリフはいつも端的だ。
「今日読んで」
長門はどうでもよさそうに言った。
「帰ったらすぐ」
どうでもよさそうなのに命令調である。
さっきのはノンフィクションらしいから、ここんとこ国語の教科書に載っている以外の小説なんて読んでもいないけど、そこまで言うからには他人に推薦したくなるほどの面白さなのだろう。
「……解ったよ」
俺がそう言うと長門はノートの切れ端を差し出した。
また、ノンフィクションかと思いながらもそれを受け取った。
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