過去ログ - うちの庭に季節売りが来たときの話
↓ 1- 覧 板 20
12: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 01:37:15.58 ID:BvIE0ebG0
「こんな気分になるのが春だってのは分かったけどさ、夏はどんな気分になるんだい?」
『とりあえず明るい気分になって、何でもできそうな気分になれる』
13: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 01:52:00.02 ID:BvIE0ebG0
「夏の気分があんまり春と変わらない気がするんだけど」
『あれだよ、春はアホで夏はバカなんだ』
14: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 02:16:51.57 ID:BvIE0ebG0
『偽装だろうとなんだろうと、僕らの夏は始まったばかりだってのにね』
「あれか、季節売りさんは僕っ子さんか」
15: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 02:25:34.18 ID:BvIE0ebG0
『仮に君が鍵を開けっ放しにしていたとしよう』
「開けっ放しにしていたとすると?」
16: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 02:42:54.36 ID:BvIE0ebG0
「責任云々はともかく、夏の次は秋だよ」
『秋ね、秋。秋はとても寂しい季節だ。春、夏と輝いていたものが散っていく、とても寂しい気分になれる』
17: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 02:53:30.89 ID:BvIE0ebG0
「秋と言えばさ。お腹が空いたり、芸術的な気分にはなったりしないの?」
『ならないね、ちっともならない。みんな遠い目をしちゃうんだ』
18: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 03:07:57.08 ID:BvIE0ebG0
「さて、そろそろ最後の季節だけど」
『ありゃ、もうそんな時間か』
19: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 03:12:11.97 ID:BvIE0ebG0
「じゃあ次は冬だね。冬はどんな気分になるんだい?」
『寒くて、誰かに寄り添ってほしいような気分かな』
20: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 03:16:45.68 ID:BvIE0ebG0
『来年も冬が近くなったら来るよ。だってほら、私は北風小娘だし』
「小娘って見た目じゃあ、ないけどね」
21: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/27(木) 03:17:28.49 ID:BvIE0ebG0
これにて終了です。もっと季節を絡めた話が書きたかったのになぁ
22Res/7.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。