過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】

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724: ◆phFWXDIq6U[saga]
2014/12/08(月) 00:46:45.80 ID:hg+FDVE6o

京太郎「だから、今は気持ちを抑えて…」

穏乃「……なんで…」

京太郎「え…」

穏乃「なんで…皆、私を一人にするの…」

京太郎「っ！」

瞬間、ゾクリと背筋に寒気が走ったのは高鴨さんの呟きが信じられない程寂しそうなものだったからではない。
彼女の呟きに従って、空が曇りだし、風が荒れ始める。
まるでいきなり嵐でもやってきたようなその変化を俺は見た記憶があった。
アレは第二層、始めて弘世さんと対峙した時…　――

憧「う、嘘…」

京太郎「憧っ！」ｸﾞｲｯ

憧「きゃっ！」

俺が憧の手を引っ張った瞬間、高鴨さんに紫色の霧が集まっていく。
その霧を生み出しているのは周囲の木や地面だ。
迷宮の中で地面や木を構成している魔力を、彼女は一旦分解し、そして自分の中に取り込もうとしている。
その果てに高鴨さんが何になるのかは俺には分からない。
けれど、今のこの状態が決して良いものではない事くらい肌で伝わってくるんだ。

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