過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】

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729:ひともじちがいでおおちがい(´・ω・`)ゴメンナサイ ◆phFWXDIq6U[saga]
2014/12/08(月) 01:05:59.59 ID:hg+FDVE6o
憧「し…シズ…」

京太郎「…憧、下がってても良いんだぞ」

憧「…っ！」

高鴨さんはもう完全にやる気だ。
本当に力づくでも俺達をこの迷宮から出すまいとしている。
そんな彼女に対して言葉を尽くそうとしても無駄だ。
悲しいかな力に対しては力で対向する事しか出来ないのだから。

京太郎「（だけど…そんな残酷な事、憧にさせられるかよ）」

高鴨さんは憧にとって親友と言っても良い相手だ。
そんな人と、命を落とすかもしれないような戦いをしろ、なんて言える訳がない。
戦力的には厳しいが、さりとて、トラウマになるような体験をさせてやりたくはないんだ。
勿論、俺は他の皆の生命も預かっている立場なだけに絶対、とは言えないけれど…出来るだけ憧抜きでどうにかしよう。

憧「…ううん。やる」

京太郎「憧…」

憧「…あの馬鹿の目を覚まさせるのは私がやらなきゃダメなの」

京太郎「…そっか」

そんな俺の優しさは、けれど、彼女にとって必要のないものなのだろう。
俺へと帰ってきた憧の言葉は強い決意に溢れたものだった。
親友と戦う事を覚悟したその声に俺も言葉を重ねるのを止める。
ここで俺が言うべき事は、最早、エゴとなった優しさを押し通す事ではなくって…　――

京太郎「…頼りにしてるぞ」

憧「任せなさい…！」

――　ただ任せる事、それを口にした俺達に無数の魔物が襲いかかってきた…！

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