90:ましろ ◆N1vbNCohz.[saga]
2015/03/04(水) 15:53:51.54 ID:+81futHU0
後日 地下闘技場
桐生「……よぉ、待ってたぜ」
峯「お待たせいたしました」
桐生「体はもう大丈夫なのか?」
峯「えぇ。おかげさまでもう万全の状態です」
桐生「そうか。それはなによりだ」
峯「桐生さん、この度は、俺の我儘に付き合っていただき感謝します」
桐生「礼にはおよばねぇ。この場所は真島の兄さんらが手配してくれた」
峯「……後で礼を言っておきます」
桐生「あぁ……で、始める前に、いいか?」
峯「なんでしょう」
桐生「お前なりの答えを、聞かせてもらおうと思ってな」
峯「答え、ですか……ふふっ」
桐生「?」
峯「答えは、戦って、自分の全力を出し切ればわかると思っていましたが……実際は明らかになりませんでした」
桐生「……そうか」
峯「桐生さんがいつの日か言っていた、絆という言葉は、俺にもほんの一部だけわかるようになりましたが」
峯「これまでの時間を思い返した時、俺はずっと……ずっと独りだと思い込んでいました」
峯「だがそれは違った。金のために全てを使った後に残ったのは、何も無かった」
峯「……チャンスをくれたのはあなたのおかげです。桐生さん。本当に感謝します」
桐生「ふん、もうおしゃべりはいいか?」
峯「はい。そろそろ観衆も痺れを切らす頃でしょう」
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