31: ◆eBX.lrCXD2[sage]
2014/11/30(日) 02:03:40.69 ID:IlJYCODC0
廊下
久「はい、コーヒー」
揺杏「……いらないよ」
久「年上からの好意は素直に受け取っておきなさい」
揺杏「……ありがとう」ボソッ
久「あなた、私と戦うために全国まできたの?」
揺杏「ちが……くはないよ」
揺杏「みんなの目的は別だったけど、私はそれに乗っかって、あんたに麻雀で勝ちたくて、頑張ってきたんだ」
久「そう……。やっぱり、一太くんが私にはとられると思ったから?」
揺杏「……」コクン
久「……今回は相手が悪かったけど、この大会でのあなたの配牌は見させてもらったわ」
久「凄い想いを感じた。絶対に諦めないっていう気持ちで、不利な配牌でも、点差でも……強く立ち向かっていた」
揺杏「なんだよそれ……同情かよ」
久「違うわよ。単純に羨ましいの」
久「二回戦で、私はプレッシャーで心が折れかけていたから……。決して諦めないで強い情熱で戦えるあなたが、本当に羨ましかった」
揺杏「……私だって、何度も心が折れかけてたさ。それでも諦めなかったのも、あんたを立ち直らせてくれたのも……あいつのお陰だよ」
久「そういう事ね」
久「昔一太くんが言ってたわよ。私とあなたは似てるって」
揺杏「……ま、同じ男を好きになるくらいだからな」
久「そうね。私たち案外いい友達になれるんじゃないかしら?」
揺杏「それでもいっくんは渡さないよ」
久「奇遇ね。私も同じ気持ちよよ」
揺杏「……」
久「……」
揺杏「……プッ」
久「……ふふふ」
久揺杏「「あはははは!」」
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