1: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 21:56:16.37 ID:SlRGU4Wi0
R18注意
最初わりと地の分アリです
休日、僕はたまたま喫茶店で知り合った美人のコを本屋デートに連れて行った。
本屋デートというものに正直興味は湧かなかったけれど。興味があったのはデートの相手、神代リゼという女の子だ。
彼女は本好きだった。だから僕も、思わず本が好きですなんて言って、こうして休日を本屋巡りに費やしている。
本のことは嫌いじゃない。形によるけれど。
ハードカバーの背表紙のざらつく感触。
ページをめくったときの、はらりと小さく刻む音。
僕にしか聴こえない、僕にしか感じられない。そういうところは嫌いじゃない。
リゼ「カネキさんのオススメ小説ってなんですか」
カネキ「なんだろう、やっぱりハルキかな。『チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』とか…」
リゼ「村上春樹? へぇ、ちょっと意外です」
カネキ(単に小説で読んだことあるの、これだけなんだよ)
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:01:14.05 ID:SlRGU4Wi0
リゼ「でも面白いですよね。わざわざ騒音で悩まされるに決まってる場所に住もうって発想が…」
リゼ「……」
カネキ「どうしたの?」
3: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:03:24.23 ID:SlRGU4Wi0
リゼ「…カネキさん」
リゼ「私、カネキさんが『あんてぃく』で私を見てたこと、気づいてたの」
人通りのない場所で、リゼさんがしがみつくように抱きついてきた。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/29(土) 22:03:34.00 ID:hF6jZ+RY0
ある意味黒カネキ
5: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:10:58.04 ID:SlRGU4Wi0
ガブリと噛みついたリゼさん。
その唇から血が滴り落ちる。僕の血だった。
リゼ「ふふ、気づかなかったでしょう?」
6: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:17:19.50 ID:SlRGU4Wi0
ヒュンッ ザクウウウウゥゥ
リゼさんの腰あたりから突き出た触手がうねって僕の腹部を貫いた。
凄まじいパワーで工事中のビルの壁に体ごと叩きつけられる。
7: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:19:52.70 ID:SlRGU4Wi0
リゼ「あっ、あああぁッ!」
突如、空から降ってきた鉄骨に押し潰されるリゼさん。
何百キロもある鉄骨の下敷きになったら、いかに喰種でも耐え切れないのか。断末魔も上げられず事切れる。
8: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:23:58.58 ID:SlRGU4Wi0
さて、他人のことを観察してる場合じゃない。僕だって腹に穴が開いてるんだ。死にかけさ。
救急車を呼んで間に合うだろうか。
いや、臓器がダメになってる可能性が高い。よっぽど幸運でなきゃ助からないだろう。
9: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:30:32.36 ID:SlRGU4Wi0
リゼ「ひぎっ! やめ、やめてぇ! あたしの体いじりまわさないでえ!」
ズブリ。
思ったよりもあっさり、リゼさんのお腹の奥へ手が入った。
10: ◆6id1L359MY[saga]
2014/11/29(土) 22:41:11.78 ID:SlRGU4Wi0
数日後、あいてぃく
店長「トーカちゃん、今日バイトの面接を受けにくるコがいるからよろしくね」
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