14: ◆PkcGZY53VaTt[saga]
2014/11/30(日) 00:06:53.50 ID:JENVX62b0
ドン!!と言う凄まじい音、衝撃とも言える大音響が大海原に響く
「!!?なんだ!?」
戦艦級の船から放たれる砲撃を思わせる大音響にしては、それらしい兵器は辺りに見当たらない。あのクラスの破壊力を生み出すには相応の大きさを持つ兵器でなくては不可能な筈だが………
「………」
いや、いた。おおよそあの衝撃を生み出した張本人とは思えないが、確かにそれは海上に立っていた。
――正直何がなんだか分からない――
それは、一匹の怪物と、ボロボロになった少女だった
――なぜ自分はこんな場所にいるのか、あの衛星兵器は、みんなは、エリアゼロはどうなったのか――
少女はボロボロの体でなお、必死になって怪物に向けて銃を放とうとしていた
――なぜ人間が水上に立ち、怪物と戦っているのか――
海上に立つその怪物は、果てしなく不気味で、人らしい表現をゼロが出来たなら怨念の様にも思ったかもしれない。
――レプリロイドともメカニロイドとも違うと直感的に思わせるあの怪物は何なのか――
その少女が放つ銃弾を両腕に装着された、盾にも見えるその艦装で難なく受け止めたその怪物が
――そもそもここは自分の知っている世界なのか――
今度は少女になんの躊躇もなくその巨砲を向けた――――――
――それだけで、もう十分だった。ゼロは、少しも迷わなかった。
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