過去ログ - 蘭子「我が因縁を、其方に委ねよう」朋「任されたよ!」【モバマス】
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3: ◆Freege5emM[saga]
2014/11/30(日) 00:22:06.36 ID:Z4pkIzXCo

あたしは、予定より少し早く事務所に来ちゃったので、
暇つぶしに、休憩室で最近手を出してるタロットカードを取り出した。

真新しい22枚の大アルカナ。
小アルカナも揃ったの買ったけど、まだ覚えてないんだな。

んー。愚者、魔術師……運命の輪、正義、吊るされた男……審判、世界、と。
よしよし、ちゃんと22種類揃ってるね。



「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」
「あ、蘭子ちゃんお疲れ!」

あたしが一人でタロットカードをいじっていると、蘭子ちゃんが部屋に入ってきた。
蘭子ちゃんは、何故か固まってあたしの方をじっと見ていた。

「運命の託宣を探る者よ、その手札は、もしや?(朋さん。そのカードって、もしかして?)」
「そうだよー。これはタロットカード! さすが蘭子ちゃん、気付くの早い!」

蘭子ちゃんは、あたしのタロットカードが気になるらしく、
あたしの隣りに座って、目をキラキラさせながら見つめていた。

蘭子ちゃんの食いつきがあまりに良いので、あたしは調子に乗って、

「蘭子ちゃん、せっかくだから一回占ってあげようか?」
「その言は真か? なんという重畳っ!(え、よろしいんですか? 嬉しいですっ!)」

なんて言ってみた。
そしたら、蘭子ちゃんの表情が眩しいほど明るくて、あたしは一層気分がよくなる。



「ま、あたしも覚えたてだから、あんま難しいのできないけど、例えば――」

あたしはタロットカードを軽くシャッフルして、山札を作った。
大アルカナ22枚だけだから――それしか意味覚えてないし――山というほどの厚さじゃないけど。

「蘭子ちゃん、この山札から三枚引いて、裏のまま横一列に並べてくれない?」
「承知した……運命を示す札よ、我が手に従え!(分かりました……こう、でしょうか?)」

蘭子ちゃんは上から三枚カードを引くと、
むむむ……と悩ましげな表情をしつつ、カードを横一列に並べた。

「これはスプレッド――タロット占いの並べ方のこと――ね。
 そのなかの一つ、スリーカードよ!」

横一列に三枚並んだカード。
これを一枚ずつオープンして、そのカードの内容と、
向きの上下があってるか逆になってたか、それによって占いを行う。
上下があっていれば正位置、逆なら逆位置。あとは22枚の絵次第。


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