4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/11/30(日) 02:50:40.94 ID:pnBiLajZ0
「でも黒い剣と金色の剣って地味なの派手なのどっち? って思っちゃった、私」
「あの人は、金より黒って感じだよね」
「そうそう、金は似合わない」
アスナは言ってから、苦笑した。
「今のは内緒ね」
人差し指を薄桃の唇に当てる。
「うん、わかってるよ」
仮想世界で握り締めた手の感触が、どこまでリアルを再現できているのかというと、
ボクには、もうよくわからない。
遠い遠い昔。
感じたことがある。
でも、忘れてしまっている。
そう、忘れてしまっているだけ。
思い出せないだけで、ボクの体にはきっと記憶されている。
だから、まだ、手を繋ぎたい、と思うのだ。
それは、ボクがまだ生身を忘れていないという証かもしれない。
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