過去ログ - ユウキ「キミへ」
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6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/11/30(日) 03:17:14.88 ID:pnBiLajZ0
クラゲにいるのはほんの少しのエネルギーだけ。
例えば、本物のクラゲは体の拡張と縮小を行う過程で、
クリティカルな一時休止を挟み、高効率な推進性を
獲得している。

ボクは、ほんの少し体力を削って、
成長と崩壊の傍ら、
仮想世界で暴れまわり、
現実世界でふよふよとジェルに身をゆだねている。

キミが近づいてきて、ボクを見つけてしまった時は、
とても驚いたけど。
ボクはただ、ふよふよと漂うクラゲだった。
これからもずっと、クラゲ。

ボクは海の上で、波の気のまま、ダンスを踊る。
キミの清らかで、優雅な動きには劣るかもしれないけど。
速さなら負けないよ。


「だから、誰も呼ばなかったの?」

ボクは聞いた。

「……ええ」

「嬉しい……」

ボクは笑った。




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