過去ログ - 【モバマス】飛鳥「ちょっとボクの暇つぶしにもらえるかな」【百合】
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1: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:39:40.31 ID:l3VOO6kDo

・地の文(一人称)あり
・飛鳥×蘭子の百合要素あり

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/30(日) 11:40:45.68 ID:c0j3wDTJo
期待


3: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:41:50.09 ID:l3VOO6kDo

「最近、寒くなってきたよね」
「ん、そうだね」
と、僕は暑がり、というより寒さに耐性があるんだけどそう答えた。
なぜかって? おいおい、それは少々間の抜けた疑問じゃないかな。
以下略



4: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:43:03.18 ID:l3VOO6kDo
「最近はどんな漫画を読んでるんだい?」
と、僕は笑みを湛えて言った。ああ、どうしようも無い質問だと思っただろうね。僕も今そう思っていたところさ。
そうしたら、君と僕は今この瞬間だけ重なり合ったのかもしれないね。
え? そんな事は物理的に不可能だって? ……無粋だね、君は。
どれくらい無粋かといえば、彼女と二人で夜空を見ているときに、アイラヴユーと言われて、
以下略



5: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:43:48.63 ID:l3VOO6kDo

「えっと、笑らわないでね?」
初めにえっと、と前置きしておいてさらに笑わないでね、ときたものだ。
当然、この後にはすぐに言葉が続くわけだけれど、ついつい言葉を挟みたくなるくらいに、そう、かわいいよね。
これは君もそう思ってくれると信じている。
以下略



6: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:44:46.77 ID:l3VOO6kDo

「最近になって、NARUTOを読み始めたんだ」
「NARUTOか……。いいんじゃないかな。最近最終回を迎えたばっかりだしね」
「うん! 終わっちゃったって聞いて、試しに読んでみたら……」
「ハマちゃった?」
以下略



7: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:46:44.31 ID:l3VOO6kDo

「そうかい。ちなみに、どのキャラが好きなのかな?」
「……日向かな?」
「日向か。確かに、あの健気な感じがいいよね。誰も裏切らなさそうだし」
「だよね! かわいいよねー」
以下略



8: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:48:18.62 ID:l3VOO6kDo

ああ、勘違いしないでくれよ? 別に僕は君の事をこれっぽっちも、
洗米する際シンクに落ちてしまった米粒程にも気に留めてないからね。
どうでもいいけどシンクに落ちた米粒って、元に戻すべきかそのまま捨てるべきか迷うよね。
多分、この辺りで大雑把か潔癖かの入り口が開けてくると思うんだ。ちなみに僕は拾わないかな。
以下略



9: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:49:16.02 ID:l3VOO6kDo

「ん……」
ちゅっ、と。そういうのが一番分かりやすいと思う。実際は何の音も無く、ただ静かに事が成されたわけだけれど。
そう、キスをされた。
蘭子から。
以下略



10: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:50:35.08 ID:l3VOO6kDo

しかも、今二人の間で流行っているのは下を二重三重に絡ませるというちょっとした遊びみたいなディープキスなんだ。
遊び始めたのは、普通のディープキスもそれなりに回数をこなしてしまったからというのもあるが、
ええと、始めたのは一体どっちからだったっけ……。
まぁ、とにかくボクと蘭子のどちらかがそんな遊びを始めてしまったがために、唇から唾液が垂れるわ、
以下略



11: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:52:11.31 ID:l3VOO6kDo

あえて今まで伏せてきたけど、ボクは健全でおしとやかでラブラブな、そんな恋愛を望んでいるんだよ。
体をまさぐり、いじり、嘗め回し、快楽に溺れるなんて不健全で畜生で鬼畜みたいな事、全く望むべくもないね。
それを踏まえて考えると、ディープキスはかなり、とてつもなくギリギリのライン、綱渡りだ。
だって、唇って性感帯の一つに数えられるんだよね?
以下略



12: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:53:24.35 ID:l3VOO6kDo

どうしても気になるのなら意中の相手の一人でも見つける事だね。そうでなくても、君にはお金があるだろう。
ん……そんな不健全なまねはできないって? なんだい、それ。ボクの口真似かい?
……ちょっと血の巡りが早くなったかな。いや、気にしないでくれ。ボクもちょっと言いすぎた。
ああ、でもおかげで何の話をしていたのかさっぱり分からなくなってしまったよ。
以下略



13: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:54:12.40 ID:l3VOO6kDo

「んん、ん」
うん、まだ続行中なんだ。今回はいつもよりちょっと長めだったからね。
どれくらいかというと、唇の真下にあったボクのショートパンツが漏らしたみたいに唾液でびちょびちょになったくらい、かな。
「ぷはっ……」
以下略



14: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:55:43.03 ID:l3VOO6kDo

ボクが男の子なら、童貞だとからかう事もできただろうにね。まぁでも処女ではあるよ。うわっ、君が照れてどうするのさ。
正直、かなり引いた。今風に言えば、ドン引き。今すぐ輪廻転生の儀を執り行って、女性に生まれ変わるといい。
「……蘭子?」
蘭子が動かなくなった。と、思いきや蘭子は顔をもぞもぞと振り始めた。じゃない、手でボクの乳房を撫でていたんだ。
以下略



15: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:56:57.06 ID:l3VOO6kDo

そんな、口に出すのも憚れるような状況にありながら、ボクがただ蘭子を見つめる事しかできないでいると、
蘭子はボクの胸を揉み始め、その蒸気した顔をこちらに向けたんだ。
想像してもみなよ、あの蘭子の愛らしい顔が自分の胸を辺りにあって、しかもクリクリとした目がこっちを上目使いに見ているんだ。
もう、こんなのどうにかならない訳がないよね。うん。
以下略



16: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:57:55.86 ID:l3VOO6kDo

「んー!」
と、蘭子が激しい抵抗を見せて、無理やり首から上だけを動かし、ボクへ頭突きをするかのようにキスをしたんだ。
それはもう、貪るように。口内の唾液という唾液。粘膜すらも舐めとらんとする激しさ、猛烈さでボクの唇を味わっていたんだ。
ボクはさすがに、何かがおかしいと思った。
以下略



17: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 11:59:14.14 ID:l3VOO6kDo

でもそのときは後悔の気持ちよりもこの不自然な状況に対して、
どうにかしなければという思いのほうが勝っていたから、とにかく蘭子に正気を取り戻してほしい一心だった。
「おかしいよ、こんなの」
ボクの言葉じゃない。蘭子が言ったんだ。
以下略



18: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 12:01:00.22 ID:l3VOO6kDo

うん、殴った。グーで。
渾身の右ストレートさ。
思わず手が出たっていうのは本当なんだけれど、それにしてはちょっとえげつないくらいこぶしの効いたストレートだったかもしれない。
結果、蘭子は思い切り仰け反ってそのまま仰向けにノックアウト。
以下略



19: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 12:02:00.63 ID:l3VOO6kDo

「……ごめん」
ボクはとりあえず、といった調子でそう言った。
なんだい、その顔。やれやれ、みたいなそれ。やめてくれるかな。
これから淡々と、地の淵を跋扈している闇の住人も号泣する感動物語を語ろうとしているのに、そんな風にやけに大人ぶった、
以下略



20: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 12:02:57.48 ID:l3VOO6kDo

「…………」
でも、蘭子の方は謝って済む問題でもなかったようでね。それはそうなんだけど。
ところで、蘭子が言った言葉の意味は流石に分かるよね。だって、君だって一枚噛んだんだから。
ボクと蘭子が付き合っていることを、君に惜しげもなく公開できるのは、君の努力のおかげなんだよ。
以下略



21: ◆.a5aH6WtmReM[saga]
2014/11/30(日) 12:03:59.18 ID:l3VOO6kDo

それで、ボクもそうなんだけど、蘭子の方だって数日数十日ですっかり忘れられる程、さっぱりした性格というわけでは無かった。
だけど、そんなこと、言われるまでボクは気にもとめていなかったんだ。
蘭子がそこまで、心に傷を負ってるなんてね。
「ボクは、蘭子の事を愛していて、大切にしているんだよ」
以下略



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