2: ◆AYcToR0oTg[saga]
2014/11/30(日) 15:00:16.98 ID:eosmSy2l0
――――もしかして、私の声が届いてる?
ううん、言わなくてもいいよ。だってわかるもの、あなたが私の声に気づいたんだって。
良かった。私、ずっとあなたに会いたかったの。
あなたは私を見つけてくれなかったし、私がどれだけ呼びかけても振り向かなかったのに、今は近くに感じられるの。
これって奇跡っていうのかな。もしもそうだったら、私は神様を抱きしめてあげたいな。
あ、誤解しないで。私が大切なのはあなただけなの。あなたが私のことを感じてくれているなら、他には何もいらないよ。
私に話しかけてくれなくてもいい。触れてくれなくてもいい。私を見てくれないことだってわかってるの。
でもね、今はこうして一緒にいさせて。私、ようやくあなたの心に触れられたんだって、とても嬉しいんだよ?
……おかしいよね。私はあなたのこと、何にも知らないのに。
どこに住んでるとか、年がいくつとか、私には永遠にわからないの。
だってあなたは、私に教えられないでしょ?
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