過去ログ - 一ノ瀬志希「キミに惚れ薬を試してみたい」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/30(日) 22:10:59.39 ID:Z4pkIzXCo

事務所についてから、さっさとあたしを仮眠室に送り込んで帰ろうとするプロデューサーを、
『お茶ぐらい付き合ってよー!』と引き止める。

プロデューサーったら、あたしと二人きりになるのを意識しちゃってる。
だから、ここは事務所だってのに、無理に帰ろうとするんだ。

プロデューサーはそれを隠そうとして、もっともらしい理屈を振り回しるけど、
口調だの顔色だの、必死さが露骨に出てバレバレだよ。



「ところでさ、キミにちょっと見て欲しいモノがあるんだ」

あたしも、テンションが普段より高くなって、おかしいとか思われてるかな?
こんな深夜までプロデューサーと一緒にいられるなんて、珍しいから。

「んっふふー♪ オモシロ過ぎて、キミの眠気もぶっ飛びそうなシロモノだよ!」



あたしは、どれだけアタマで結果を予想出来ていても、一度は自分で実験する。
クスリ――い、いや、間違えた、香水だよ? 香水はね、試さなきゃわからないもの。
自分でも分からないからイイ、退屈しない。

ヒトのココロもね、けっきょく試さなきゃわからないと思う。

ただ香水と違って、相手がいるから、一度試したら、二度目は条件が変わってしまう。

ヒトのココロを試すのに、やり直しは利かない。

「じゃーん! 志希ちゃん謹製の惚れ薬〜♪」

それでも、あたしは知りたいね。
キミと……あと、あたしの、本当の気持ち。



よく、おとぎ話とかでさ、惚れ薬を手に入れて、
スキなヒトを惚れさせたコが、後になって悩んだりするよね。
相手は自分の魅力じゃなく、たまたま手に入れたクスリに惚れてるだけなんじゃないかって。

でも、あたしはそーゆー悩み、無縁だね♪


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